Chicago@Miami on J Sports Plus
プレーオフ第一戦を同日再放送で。観客の全員が(おそらく入場時に配布されたとおもわれる訂正:みなおなじ服を着ていたわけではなかった。たぶん事前に敵チーム着用の色の服は着ないよう呼びかけがあったのだろう。Chicagoでもそうなったらおもしろい。)白いTシャツに身をつつみ、イスラム圏のサッカースタジアムさながらの異様な熱気を放ちつつ幕をあけたこの試合は、序盤から互いに一歩も譲らない、まさにプレーオフの名に恥じない好ゲームとなった。3pt成功率50%というChicagoの遠距離砲攻勢は見事のひとことにつきるが、やはり終盤のさしづまった場面では、シンプルに得点を重ねられるだけの地力をほこるMiamiに軍配があがる。とくに4th Qtrのこり5分をきってからのMiamiの作戦は徹底していて、Wade,Shaqの二人だけが特権階級的に攻撃をしかけては確実にポイントを重ね、我慢強くChicagoの自滅を待っていた。このいわば王者の戦いぶりに若きChicagoは最終的には屈するという構図は戦前の予想どおりなのだが、しかし、下克上の可能性を最後まで観る者に期待させつづけ、そして第2戦以降の番狂わせをわずかではあるが予感させるという意味で、たいへん見ごたえのあるゲームであった。