6時からなぜか9時。分断。
ということで、映画を観にいく。
オリヴァー・ヒルシュビーゲルヒトラー〜最期の12日間〜』@渋谷シネマライズ
「全てを目撃した秘書が今明かす、衝撃の真実」と言われると、『ショアー』のような証言映画を連想させるが、ヒトラーの秘書をつとめたユンゲさんがじっさいにスクリーンに登場するのは冒頭と結末部分だけで、内容のほとんどは、戦況が悪化し死期をさとりつつも表面上は強気の姿勢をたもつヒトラーが自殺をするに至る過程をえがいた、戦争物語といったおもむき。もちろんスクリプトはユンゲさんの証言にもとづくのであろうけど(たとえばヒトラーが自殺をするまえに別れをつげるとき、ヒトラーはユンゲさんの眼をみて腕をそっとなでたのだが、それは実際にヒトラーがそうしたのだろう、たぶん)、けっきょくユンゲさんの視点が物語の全体性のうちに回収されてしまい、わざわざ元秘書をひっぱりだしてきて証言してもらう必要もなかったのではないか、という気がする。証言録というよりは回想録、というか。
ブルーノ・ガンツ演じるヒトラーはホンモノのヒトラーそっくりだね〜と、上映後おばさんたちがしゃべっていた。たしかに迫真の演技ではあったが。
その後購入した、The NecessaryThis Is Usは、期待していたよりすこし元気がよすぎるか。
This Is Us

今日の一曲:The Gloria Record, I Was Born in Omaha in Start Here
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