ケッセル昼顔
堀口大學訳を。
下半身不随となった夫ピエールに妻セヴリーヌが罪を告白する最後の場面は圧巻。映画版では夫の友人ユッソンがセヴリーヌにかわってピエールに秘密を明かして、セヴリーヌが夫に対する罪悪感から解放される、というような設定だったとおもうが、それとはずいぶんと違う結末になっている。
あと、ちょっと気になったことだが、ピエールがセヴリーヌに語りかけるときの親称tuを「あんた」と訳すのはおかしいとおもう。インテリ階級に属し、しかもこのうえなく紳士的な人間が妻を「あんた」と呼び捨てはしないだろう。

今日の一曲:Snow Patrol, How to Be Dead in Final Straw
Final Straw