読書

2時〜7時。で、21時〜26時。うつくしいまでの分断。 モーリアック『愛の砂漠』 堀辰雄『菜穂子・楡の家』『燃ゆる頬・聖家族』 意識の不幸。後者はときどき理屈っぽくなるところもあるが。今日の一曲:Daphne Loves Derby, Middle Middle in On the Strength…

モーリアック『テレーズ・デスケルウ』 じしんも深くモーリアックに傾倒していた遠藤周作訳を。

ケッセル『昼顔』 堀口大學訳を。 下半身不随となった夫ピエールに妻セヴリーヌが罪を告白する最後の場面は圧巻。映画版では夫の友人ユッソンがセヴリーヌにかわってピエールに秘密を明かして、セヴリーヌが夫に対する罪悪感から解放される、というような設…

カミュ『追放と王国』 6つの短編からなる。一等賞は「ヨナ」だった。

今村楯夫『ヘミングウェイの言葉』 日本ヘミングウェイ協会会長によるヘミングウェイ入門書。「人生」「異国・祖国」「自然」「楽しみ」「執筆」といったテーマから、ヘミングウェイの作品のうちに遺された「真実の一文」を拾いだし、その背景をも含めて解説…

ノヴァーリス『青い花』 若くして夭折したロマン派の詩人ノヴァーリスの遺作。信号機故障をまたもややらかしたJRに心底憤慨し、駅員に卵でも投げつけてやろうか、とかんがえるような俗物にはとうてい理解できそうにもない高尚なお話。

ヘミングウェイ『蝶々と戦車・何を見ても何かを思いだす――ヘミングウェイ全短編(3)』 後半部「何を見ても何かを思いだす(I Guess Everything Reminds of You Something)」とはいいタイトル。同名の短編も、期待通りのおもしろさとまではいかなかったが、…

岩田靖夫『神なき時代の神』 副題は「キルケゴールとレヴィナス」とあるが、本書は両者の比較研究ではなく、それぞれについて書かれた独立する論文をあつめたもの。しかも比率に偏りがあって、レヴィナス書として売りだしたほうが親切か。 内容的には、この…

D・H・ロレンス『アメリカ古典文学研究』 「「人間の完成可能性」。ああ、いやはや、なんという退屈なテーマだ。フォード製自動車の完成可能性。いったいどこのどいつの完成可能性だ。わたしのなかには何人もの人間が宿っている。いったいそのうちのどれを完…

ジャン・ヴァール『実存主義入門(Les philosophies de l'existence)』 二部構成。第一部では、哲学史家としても名高い著者による実存哲学の形成史と発展史。キルケゴールのヘーゲルとの格闘に始まり、ヤスパース、ハイデガー、マルセルと進み、サルトル、…

カミュ「不条理な論証」in『シーシュポスの神話』 理性によって世界を包摂しようとする「統一への郷愁」と、その理性が不可避的に出会ってしまう、理性の権能を凌駕する非合理的なものとの対峙からたちあらわれる不条理をどう生きぬくか、というそれ自体とし…

昨日は22時から25時すぎまで睡眠補給をし、その後また朝6時から睡眠開始。で、12時前に起きる。ダイヤにおおきな乱れはない。JRよりはまし。 NBA Final第7戦はSpursに軍配。ほんと不快。MiamiがPistonsを破ってFinalに進出し、優勝していたほうがまし、とか…

ジャニコー、前掲書、第二章 第二章以降、レヴィナス、マリオン、アンリについてそれぞれ一章ずつ割きながら現代フランス現象学の「神学的転回」について吟味する。手始めにレヴィナスが生贄にされ、『全体性と無限』、なかでも後半部で展開される「エロスの…

ドミニク・ジャニコー『現代フランス現象学―その神学的転回―』第一章 戦後サルトルやメルロ=ポンティらによって豊な実りを結んだフランスの現象学の今日における「神学的転回」に対し、あくまでも厳密な学としての現象学を擁護するこころみ。今日の一曲:Oc…

ヘミングウェイ『老人と海』 随分と前に読んだが、最近の自分のなかでのヘミングウェイ・ブームに触発されて読み返してみた。

ヘミングウェイ『武器よさらば』 今さら読むのも…とおもいつつも、先日『日はまた昇る』を読み返したのをきっかけに、読んでみた。今日の一曲:Copeland, Don't Slow Down in In Motion 7月11日に渋谷クワトロで行われる同バンドのライブにも出席予定。