done.
ウォークマンを装備して走るのはわれながら名案であった。走るというのはひじょうに単純な行為であるから、ついつい、あとどれぐらい走ればよいのか、適切なスピードで走っているか、誰かが観察していないか、後ろから急に刺されるのではないか、通りすがりの車から誰かが発砲してくるのではないか、といろいろなことに気とらわれてしまい、余計な神経を使う。しかし今回は、音楽に意識を集中させることができたため、自分を機械のようにして安定した走りを実現させることができた。これからもウォークマンは必需品となるであろう。